感想とか

観たもの聴いたものをアウトプット

アベンジャーズIW 感想

結末含むAVENGERS INFINITY WARのネタバレがあります。大した感想でもないですが、未視聴の方にはおすすめしません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


私はヒーローが好きだ。ミステリーも。

ヒーローは必ず勝つ。悪は正義によって裁かれるし、どんなに緻密な犯人の悪行も、探偵によって暴かれる。

その根底が決して揺らぐことはない(例外をあげればキリがないが、一般論として)。

その安心感が好きだ。

 


私は初日の鑑賞チケットを、安心感を、ウキウキしながら買った。

アベンジャーズは前提として、アベンジャーズがヒーローで、虐殺を厭わないサノスが悪である、と誰しも思うだろう。

誰か犠牲になるヒーローは数人いるだろうが、悪であるサノスが打ち負かされるのだろうと、そう思っていた。

観た直後、私は後ろからガツンと頭を殴られた衝撃を味わった。

アベンジャーズが負け、サノスが勝った。

信じて疑わなかった結末とは、真逆の結果だ。信頼が裏切られた気持ちだった。

正義は折れ、愛が負けたのだ。

 


だが鑑賞から一晩経ち、なんとも言えない気分になっている。

サノスは苦難の末、ついに宇宙最強の力を手に入れた。その力によって世界の均衡は保たれることとなり、宇宙の平和が訪れたのだ。

つまりIWにおいてのヒーローとは、サノスのことなのだ。

してやられた気分だ。完全に騙された。

とりあえず、GW中にもう一度観に行く。チェス盤の向こう側から物語を観るために。

 


(やっぱりGofGメンツがいるシーンは特に面白かった!GofGは今ならHuluで見放題に入ってるよ!最高だよ!ダイマです。)

11月後半〜12月映画感想

※ネタバレ一切配慮していませんのでご注意ください

 

 

 

コララインとボタンの魔女 11/16


KUBOを観に行く前に、ずっと気になりつつネトフリのマイリストで眠っていた旧作であるこちらを見ようと思い立ちました。

 

児童文学が原作らしいですが、少女の空想のような楽しくも恐ろしい世界感でぐっと引き込まれます。ストップモーション手法を用いて、気が遠くなりそうな時間と手間をかけて作られたこの作品、美しい映像だけでもアートとして賛賞されるべきです。

 

原作未読なので原作もそうであるかはわかりませんが、少なくとも映画では「表面上すごく魅力的なものであっても裏にはなにがあるかわからない」とか「現実の人間関係と大事にしなければならない」とか、教育的な側面があるかと思います。
しかしそれらは全てコラライン自身の気付きでしかなく、仕事にかまけて一人娘を蔑ろにしていた(とコララインには思える)両親が、コララインの葛藤を知ったり、コララインへの態度を改めようとはしないんですよね。
そこが少し寂しいというか、大人への階段を登らなくてはいけないんだなあという気持ちにさせられて、ビターな後味でした。嫌いじゃないですけど、物悲しいです。

 

主人公のコララインの描き方が素晴らしいと感じました。夢見がちで両親や友人からの情に飢えていて、好奇心旺盛でわがままで。だけどイタズラ好きで快活なので、見ていて憧れを抱いてしまうような。リアルでありつつ共感できる女の子像が大変巧妙に切り取られています。


魔女がいったい何者なのか?どうして子供の目をボタンにしてしまうのか?など明かされていない部分も多く、そこは少し物足りなく感じました。→この辺は後で自分で整理してみたので別記事に書いてみます。

 

 

 

■KUBO 二本の弦の秘密 11/18


ライカ作品視聴3作目。表情の豊かさ、滑らかさ、加えてアクションが多いのに、ストップモーションには全く見えません…。
ストーリーはやや継ぎ接ぎ感が否めませんが、起承転結や製作者の伝えたいことは明快なのでストレスなく観ることができました。

 

日本が題材となっていて、(日本人から見ると多少首を傾げる部分もありますが…)輪廻転生やお盆行事などの死生観、アニミズム的なモチーフ(擬人化)の使い方、かぐや姫のような不死の天上人の存在といった宇宙観は、どれも日本人にとって馴染み深く没入しやすいです。


三味線を家族に見立てたり、折り紙がクボが旅するにあたり重要なキーアイテムになるなどスタッフ陣の日本愛を感じます。

結末にはボロボロ泣いてしまいました。クボはまだ幼い子供ですが、子供だからこその強さにはとても心打たれますし、勇気付られますね。

 

 

 

ジャスティスリーグ 12/1


ヒーローが集まって悪と戦う、と言うよりはBvSで死んだスーパーマンの復活、に重きを置いた作品だと思います。
この復活をやりたいがためのMoS、BvSだったのでは、と思うほどです。
キャラクターも物語もその結果に向かって収束していく形なので、やや強引なストーリーライン。
前半はバットマンワンダーウーマンがリーグのメンバー集めに奔走するのでエピソードが詰まっていますが、後半はやや失速感が否めませんでした。


さながら神のように復活したスーパーマンにはステッペンウルフ相手に余裕すら感じられ、強さが頭一つ以上飛び出て強調されます。

復活後混乱してヒーローたちを攻撃するスーパーマンは正直ステッペンウルフより脅威なのでは…?
……お気付きでしょうが私はスーパーマンの盲信者です。

 

エズラミラーの演技は感嘆ものですね。ファンタスティックビーストの時もダークホースぶりにびっくりしたけど、今回も引き込まれました。過去作品も観てみたいですし、フラッシュ単独作が楽しみです。
ガル様の美しさには思わずため息が出ます。
あと何故か強調される各ヒーローのお尻披露シーンみたいなところ、大笑いしました。

 

 

 

■パラノーマン 12/16


テーマはかなり重いですが、笑える要素がふんだんに散りばめられているので最後まで飽きないですし、年齢問わず楽しめる作品です。


てっきりノーマンが町中いたるところにいる幽霊の力を借りて町を救うと思っていたので、その設定が活かしきれてないのでは?とも思いましたが、魔女の幽霊と話せるのはノーマンだけなので、結果町を救えるのはノーマンだけでした。


「他人と違っている」ことを口に出すことを控えていても差別されるのですから、それを口に出すことはとても勇気のいることですね。
この作品を見る前にヘイトクライムの被害者家族の講演ビデオを見ていたのですが、見終わった後にそれを思い出してしまっていました。
パラノーマンは物語なのでめでたし、めでたしで終わりますが現実との差異を感じて少し悲しくなりました。

 

 

 

羊たちの沈黙 12/17


原作は未読です。
名作の評価に間違いなく、映像、キャスト、ストーリーどれをとっても素晴らしい作品でした…!
何故もっと早く観なかったのか…!


クラリスの人を惑わす理知的な美しさ、ハンニバルの底なしの怖さ、連続殺人犯はいったい誰なのか?という謎が重厚に絡み合って最後まで飽きさせないつくりですね。
続きを想像させ余韻を残すエンディングも大好きです。

コララインとクボの対比

 ※ネタバレ一切配慮していませんのでご注意ください

 

 

 

脚本も監督も違うので本来比較対象にはならないとは思いますが、2作品はとても対称的だと感じました。

 

コララインはファンタジックな映像とは裏腹に、現実的な精神の成長を描いていて、クボは肉体的な経験及び両親の死という喪失を乗り越え、子供ながらに大人を諭すある意味フィクションらしい作品なのかな、と。

 

コラライン:現実世界の不満を内(家の中=自身の中?)に向かって冒険をします。

 

この作品の中の魔女のいる別世界というのは、あくまで彼女の夢想の中の世界なのだと思いました。魔女や別世界の世界観を共有できるのは同じ子供のワイボーンのみだからです。
魔女は現実世界を受け入れて生きていくための理由付けでしかないので、何故魔女が子供たちをさらって目をボタンにするのか、そこに意味はないのではないでしょうか。
少女から大人への過渡期に誰しも体験する不合理な世界を肯定するため、ある種の諦めと現実世界に希望を持つための通過儀礼の物語だと感じました。

 

KUBO:一方、クボは自身のルーツと身の安全を守るために暮らしていた島から外の世界へと冒険へ向かいます。

 

それまで夜間の外出を禁じられていた男の子が、勇者的な行動や周囲の助けを借りて、何度も危機や困難を乗り越え、目的を達成します。そのために一人で海に飛び込んだりと、かなり無茶な行動もします。
最終的に、旅を通して自身の出生の秘密を知り成長を遂げたクボは、仇敵を家族として受け入れる選択をしました。
魔法や冒険を加味せずとも、小さな子供が取る選択肢としては不自然で、ファンタジーであると言えます。
現実的な結末を迎えたコララインの成長とは真逆であると感じました。

 

とは言え、どちらも魅力的な子供の成長物語でした。
個人的には物語には夢と希望を求める人間なので、KUBOの方が好ましいと感じましたが、胸に切ない取っ掛かりを残すコララインの方が結果、印象的かもしれません。

10月〜11月前半感想

猿の惑星 聖戦記 10/13
導入でこれまでのサブタイの単語が出てくる演出ベタだけど大好きです。かっこいい。
冒頭から、奥さんと息子を殺されたシーザーの哀しみが胸に沁みました。
息子がシーザーと間違えられて人間の、マッククロウ大佐に殺されてしまうんですが、大佐は何やら人間や猿を殺したり使役したりして極悪非道なことを企んでいる…
と見せかけて、実は人間が退化しているという驚愕の事実が明かされる、という流れがとても素晴らしかった。
オチはオリジナルの映画でわかっているはずなのに騙されてしまいました!
今や人間を超える知略や言語を操るシーザー、動物園から逃げ出し喋れるようになった新参者の憎めない猿、言葉はあまり話せないが勇敢で友情に厚いシーザーの仲間たち、そして言葉を話せなくなった人間の女の子の間の種族を越えた不思議な絆と、言葉を話せなくなってしまった実の息子を殺した大佐の対比が悲しくて切なかった。
言葉を話し思考することだけが人間が人間たる所以であると言いきれるのか?そういった問いのように感じました。
シーザーは最初から最後まで誇りや温情を持っている素晴らしい男なのですが、1点だけ個人的に気になる箇所がありました。
大佐を殺したくて仲間を捨てて(託して)出てきたはずなのに、最後の最後、大佐が言葉を話せなくなったと知るや殺すことを躊躇した理由が、ずっとわかりませんでした…。
赦しというか、弱くなってしまった相手に情けをかけてしまう気持ちはわかるのですが、相手は死を望んでいるし、自殺すらしようとしているのに見捨てる感情がいまいち理解できないというか…
まあこれは私の理解が及ばないだけで、終始熱い展開で素晴らしい3部作の〆の作品だったと思います。

 

ストレンジャー・シングス S2 10/27〜
配信開始をずっと待っていました…!
ホラーは苦手で普段は敬遠しているのですが(大きな音と共に急に何かが出てくるの寿命縮まりませんか?)、なにげなく見たシーズン1が本当に面白くてすっかり作品のファンです。
世界観の作り込みが半端ないし、シーズン1はたった8話、シーズン2は9話の中に物凄い量の伏線と寓意が込められていて、スタッフ陣の熱量を感じさせます。
2と一緒にキャストスタッフの座談会バラエティが配信されましたが、そこではキャストの意外な一面や考え方が語られていて、こちらも面白く一気見しました。
2は1から少し時間が空いているのですがエルはやはり死んでしまったの?とか、1の最後にあったウィルから出てきたアレはなんなの?とか少しずつ解き明かされるドキドキハラハラがこの作品の最大の魅力ですね。
新キャラ兄妹も、これまでの人間関係を壊しつつもまた良い感じに再構築してくれる2人でした。
最後まで誰なんだろう?どういった役目を果たすんだろう?と考えてしまう立ち回りで、しかも最終的に2人とも嫌いになれないキャラクター性。これまでの登場人物ではマンネリ化してしまいそうなところ、投入されるべくして投入されたカンフル剤でした。
それにしてもデイカーのまつ毛長すぎやしませんか。もしいらなかったら私に植毛して欲しい。
ボブが〇〇したシーンはボブーーーーーっ!!!と叫びました。
不穏で、ウィルの代わりにエルを失って少し物悲しかった1の最後とは違い、マインドフレイヤーの脅威を残しつつも、スノーボールで幸せな時間を過ごす子供たちが楽しそうですごく心が満たされたエンディングでした。
子役が全員人生2周目かと思うくらいの演技力なんですが、特にウィル役のノア、エル役のミリーの演技がびっくりするほど素晴らしい。ウィルが涙を流す場面は息を呑むほどきれいでした。舞台だったらスタンディング・オベーションしない理由がない。
ミリーも本当にすごい。美しいし、考えも大人びていて誰もが憧れてしまうようなスターですね。
シーズン3まで頑張って生きたいです。

 

■モンスターホテル2 11/12
1からだけど安定して面白いです。
CGもすごくきれい。空港とか、車がわざとデフォルメされていなければ本物かと思うくらい。
ドラキュラお父さんが頑固者で1人で突っ走ってしまうのだけれど、共感できるからハラハラしながら見守ってしまうんですよね。
小ネタが細かいところに散りばめられていて笑っちゃう。
1番好きなところは、食事中ドラキュラが時間を止めてしまって、1番右の人が飲み物を股間に零してしまうんだけど、時間が再開された時に股間を隠してるところです。あと可哀想なリス(笑)
本編時間短いし、1も2も何も考えずに笑って観れて、観終わった時にスッキリしている、お子さんにも大人にもオススメなアニメ映画です。3の公開が来年予定らしく、楽しみです。(日本はいつかな…)

〜9月映画感想

ワンダーウーマン8/25
後半のアレスのくだりの強引さ(アレスの正体は伏線なかった気がする、少なくとも私はわからなかった)はかなり気になりましたが、たくさんの細かい演出が散りばめられていた気がするので1回観たい映画です。
初っ端から、女性たちの筋肉が舞い!躍る!素敵でした。
ダイアナだけ規格外に強すぎて所々シュール。

これはダイアナの成長物語なので、状況を悪くすることもあるダイアナの強固な善悪へのこだわりに苛立ちを覚える人もいるかもしれません。
ダイアナは悪を倒すことだけを教えこまれて育ってきたので、神の世界の物差しで人間世界を測ろうとしがちなのだけれど、人間世界では善悪二元論ではなく信念と意志で生きていくことが大事、ということを人間の戦争の世界で生きてきたスティーブが教えてくれます。

スティーブがかなり、素晴らしいキャラクターでした。ダイアナに出会って色々失敗はしているけど、大尉だし、本当は非の打ち所のないスパイなんだと思います。
潜入先によって自在に変わる顔つきとか、ドイツ訛りの英語とか、博士にハニートラップをしかけようとした時の色気とか、魅力的に演じきったクリスパインって本当にすごい!
ラスト、スティーブが飛行機に乗る前にダイアナに言った台詞(I can save~)、痺れた!最高!かっこいい!

予告や字幕で感じるほどダイアナは性差を意識してなかった気がします(スティーブは最初から最後までダイアナの神的な女性美に惑っているように見えたけれど)

ホット・ファズ
ロンドンでエリート警官として働くエンジェル巡査部長が、あまりの有能さに煙たがられ、田舎に左遷されてしまうところから物語が始まります。
事件など起こらないはずの平和な田舎町で次々起こる不可解な事故を、エンジェルは事件だと指摘するも、呑気に構える同僚たちや村人たちと馴染めず孤立していく。
そんな中唯一バターマン刑事とは少しずつ相棒として信頼し合う仲になり、二人で事件解決を目指す…というのがあらすじです。

「バディもの」のコメディ調「ミステリー」と紹介されて見たんですが、結果バディものでもミステリーでもなかった、と思います(笑)
バターマンは確かに唯一の協力者ではありますが、活躍という見せ場は特になかった、気がします…
でもエンジェルの命を救うので結果的にはなくてはならない存在であることには違いない、ですね。

殺人シーンがかなりグロいのとあまりにリアリティがないので思わず笑ってしまいます。
なんとなくドラマ版の金田一を彷彿とさせる、かな。シュール。
あとエンジェルが偏屈なじいさんばあさんをばったばったと倒していくのはある意味爽快なのかな?

デスノート(Netflix版)?
もしアメリカの一少年がデスノートを拾ったらこんな感じになるんだろうな、と新しい作品解釈としてとても胸が躍りました。
死神のリュークもサスペンスホラーのように描かれていて、終始鳥肌が立ちました。とにかくビジュアルが素晴らしいと思います。

ただし、原作通りかと言われたらまったくそんなことはないです。
設定、登場人物の名前を借りただけのまったくの別物です。
私の解釈では原作は月とLが知略で殴り合いをするお話だと思っていたのですが、これはそうではありません。
ライトはデスノートのことを女の子に軽率に話してしまったり、Lはワタリがいないだけで冷静さをすべて失ってしまうようなキャラクターになっています。
映像が魅力的で序盤の展開にぐっと惹かれただけに、この解釈の違いは少し残念でした。
あくまでスピンオフとしての別人の物語だったら、また違っていたのかなと思います。

この作品とにかくお金が潤沢に用意されていて、製作チームは自由に作ることができたんだなという印象です。
こういった作品にお金をかけることができるのは本当に素晴らしいことですし、羨ましいです…

〜8月までの映画等

ナルステ 東京、大阪、凱旋

前作とは打って変わった演出に驚かされました。

そして、うちは兄弟メインの物語に何故良知さんがイタチ役として選ばれたのか納得しました。

これはミュージカルだ!初見は、前作同様ストレートプレイだと思っていたら、いきなり歌い出したからびっくりしてしばらく脳内が混乱

内容はかなり原作を端折っていて、フォーカスは2幕のサスケvsイタチに置かれています。そのための1幕のような気さえしました。


とにかく全編を通して良知さんの存在が大きすぎる。

歌声も演技も圧巻で、「許せサスケ これで最後だ」で毎回大泣きしてました。

前作もかなり駆け足だったけれど、進みが早すぎてもし次作をやるなら下手したら最後までやってしまうんじゃないかと思う

和太鼓、二胡の生演奏がとても良かったです。

前作ほどの衝撃は感じられなかったけれど、あらゆる手で色んなことを表現していて見ていて飽きなかった。

デイダラ自爆時の風船は申し訳ないけど笑うよね


これは内容とは全然関係ないですが、大阪遠征で初メルパルクに行ったけど、良席だったのもあってすごい観やすい。傾斜があるので前の人の頭がまったく視界に入らない。また行きたいです!

あと大阪(地方?)はカテコ後に2,3人出てきてミニトークがあったから良い遠征になりました。(6/17マチネは確かせしこさん、岡田さん)




茅ヶ崎物語7/21

ドキュメンタリー映画だと知ったのは鑑賞2日前くらい(笑)

鑑賞動機は不純だったんですが、始まってからはドキュメンタリーパートに夢中になっていました。

桑田佳祐さんの同級生で音楽の素晴らしさを広める宮治さんと、文化人類学者中沢さんの2人から見て、茅ヶ崎のルーツと茅ヶ崎から文化的著名人から多く排出される理由を追っています。

特に文化人類学的見地からの茅ヶ崎の紹介がとても興味深かったです。

茅ヶ崎では、自由な文化を愛する海の民族住吉一族が土着したり、ある神社では音楽の神サラスヴァティー(弁財天)を祀っていたりと、文化的歴史から自由で発展的な音楽家が育まれるべくしてなる土壌である、といった学説が展開されます。

かなり面白くて食い入るように観てました。

桑田さんと宮治さんの学生時代の再現パートはなんかもうシュールとしか言いようがなかった


そしてこの映画かなり下ネタ多かったけど、隣に中学生の娘さんとそのお父さんが座っていて、かなり居心地が悪かった(笑)




モアナ7/22

半神半人や善悪転換する神様など世界観がとても深くて好きです。今度ハワイの神話について学んでみたいです。

モアナがなぜ海に選ばれたのか、また、何故世界の命運が人間頼みなのか明確に説明されることがなかったので、「そういうもの」で納得できるかできないかでこの映画の評価は分かれると思います。




ザ・コンサルタント7/23

普段は会計士、裏の顔は暗殺者という自閉症の主人公クリスと、その家族、仕事仲間、クリスを追うFBI捜査官達のドラマが丁寧に作り込まれた素敵な作品でした。

裏の社会で暗躍する通称「会計士」とは誰か?リビング・ロボ社の謎とは?クリスの過去は?と、とにかく細かい謎がちりばめられていて、物語が進むにつれて、冒頭で幼いクリスがやっているパズルのように一つずつピースがはめられていくのがとても心地良かったです。

アクションのバランスもちょうど良いと感じました。

それからドラマパートにかなり時間を割いていて、登場人物は多い方だと思いますが、一人一人の感情にダイブしやすかったです。

メイキングを見て、常軌を逸脱した特殊能力と、自閉症患者の個性をはきちがえていささかそれを強調しすぎであるとは感じましたが、多様性を認めるべきというメッセージは伝わりました。

想いを伝えるコミュニケーションの経験不足の結果なのか、主人公が恋愛を諦めているのか、キスすらしない恋愛パートは好感が持てました。

結末含め味があって、何度でも観たくなる映画でした。


蛇足だけど、邦題はもっとなんとかならなかったのかな、と思います。

私はタイトルでまったく興味がわかなかったので、劇場に足を運ばなかったことを後悔しています




トランスフォーマー 最後の騎士王8/6

いつも通り大画面で観る高級車のカーチェイス!!!爆発!!!破壊!!!!それが楽しい。

英国貴族なのに中指立てる主人と、多重人格のトランスフォーマー執事の、ソシオパス主従が好きです。

恋愛の始まりが唐突。




スパイダーマン ホームカミング8/11

私はアメスパ信者なので打ち切りがかなりショックだったし、新ピーターがあまりにも若々しすぎて不安だったんだけれど、そんなことはただの杞憂でした。

15歳の若者だから大人に認めてもらいたくて必死になって、でもやることなすこと失敗ばかり。だけど、その根底にあるのが誰よりも揺るがない正義感なので、私たちは安心して彼がヒーローであると認めることができるんだと思います。


まず、冒頭のメインテーマのアレンジが本当にかっこいい。

そしてバルチャーがどうして生まれたのか、何を目的にしているのかの背景から入ります。これがすごく上手いと思った。敵ながら感情移入できるし、お金のためなら悪を厭わないバルチャーと、正義感のために初恋成就をも捨てるピーターの対比がはっきり出てとても良いです。

スーツを取り上げられたにも関わらず、がむしゃらにダメなものはダメなんだと、正義を貫き、自分の弱さに逃げずに向き合うピーターの姿には心打たれました。

ベンおじさんのエピソードが不明なわけだけど(あえて伏せてるって言われてたけど)今後明かされたりするのかなあ。

ハリーも出てきたりするのか、MJとはどうなるのかのか、それも期待です!




ジョン・ウィック8/15

2の公開を控え、観ていなかった1を鑑賞。

後半のヤケクソ感がすごい2014(今2017だけど)

クラブを襲撃するシーンは本当に素晴らしかった!流れるようなアクションに見入ってました。

2は劇場で観たい。

あたっく

あたっくNo.1を観たネタバレなしのとりあえずの感想




一公演ごとにみなさん進化しているなと感じていて、特に初舞台のお二人の成長は目覚しいなと思います。
初日は若手全員かなり緊張していたよう見えたのですが、二日目からは余計な力が抜けて自然に演技しているように見えました。



当たり前ですが回ごとに笑いが起きる箇所、大きさ、まったく違いますね。
二日目マチネだったかな、「嫉妬した?」がお客さんの笑い声と被ってしまった時があって、あれはすこし歯がゆかったなあ。
演じる側はいつも気を使わなければならず改めて舞台の繊細さ、役者さんの苦労を感じます。


個人的に、小説版は舞台を見た後で読むのが良いかと思います。
私はあたっくは今回が初めてで、小説を先に読んだのですが、
舞台中「あのシーンはないのかあ」「あの人物の背景もう少しやって欲しかったなあ」と 余計な考えが出てしまったので、舞台を観てからの補完という位置付けが良いのかなと。
勿論小説版から読んで、舞台を観て、もう一度読む小説にも新たな発見がたくさんありました。


舞台を観て、小説版を読んでいない方には是非小説版をオススメしたいです。
各登場人物のパーソナルな部分が深く掘り下げられているので、一人一人の好感度がなおさら上がるかと思います。


この演目はさすがに何度も上演されているだけあって、完成された構成と毎回お客さんに最高のもの届けようとする細やかな演出、役者さんたちの体当たりの演技で楽しく観劇させていただきました。