感想とか

観たもの聴いたものをアウトプット

〜9月映画感想

ワンダーウーマン8/25
後半のアレスのくだりの強引さ(アレスの正体は伏線なかった気がする、少なくとも私はわからなかった)はかなり気になりましたが、たくさんの細かい演出が散りばめられていた気がするので1回観たい映画です。
初っ端から、女性たちの筋肉が舞い!躍る!素敵でした。
ダイアナだけ規格外に強すぎて所々シュール。

これはダイアナの成長物語なので、状況を悪くすることもあるダイアナの強固な善悪へのこだわりに苛立ちを覚える人もいるかもしれません。
ダイアナは悪を倒すことだけを教えこまれて育ってきたので、神の世界の物差しで人間世界を測ろうとしがちなのだけれど、人間世界では善悪二元論ではなく信念と意志で生きていくことが大事、ということを人間の戦争の世界で生きてきたスティーブが教えてくれます。

スティーブがかなり、素晴らしいキャラクターでした。ダイアナに出会って色々失敗はしているけど、大尉だし、本当は非の打ち所のないスパイなんだと思います。
潜入先によって自在に変わる顔つきとか、ドイツ訛りの英語とか、博士にハニートラップをしかけようとした時の色気とか、魅力的に演じきったクリスパインって本当にすごい!
ラスト、スティーブが飛行機に乗る前にダイアナに言った台詞(I can save~)、痺れた!最高!かっこいい!

予告や字幕で感じるほどダイアナは性差を意識してなかった気がします(スティーブは最初から最後までダイアナの神的な女性美に惑っているように見えたけれど)

ホット・ファズ
ロンドンでエリート警官として働くエンジェル巡査部長が、あまりの有能さに煙たがられ、田舎に左遷されてしまうところから物語が始まります。
事件など起こらないはずの平和な田舎町で次々起こる不可解な事故を、エンジェルは事件だと指摘するも、呑気に構える同僚たちや村人たちと馴染めず孤立していく。
そんな中唯一バターマン刑事とは少しずつ相棒として信頼し合う仲になり、二人で事件解決を目指す…というのがあらすじです。

「バディもの」のコメディ調「ミステリー」と紹介されて見たんですが、結果バディものでもミステリーでもなかった、と思います(笑)
バターマンは確かに唯一の協力者ではありますが、活躍という見せ場は特になかった、気がします…
でもエンジェルの命を救うので結果的にはなくてはならない存在であることには違いない、ですね。

殺人シーンがかなりグロいのとあまりにリアリティがないので思わず笑ってしまいます。
なんとなくドラマ版の金田一を彷彿とさせる、かな。シュール。
あとエンジェルが偏屈なじいさんばあさんをばったばったと倒していくのはある意味爽快なのかな?

デスノート(Netflix版)?
もしアメリカの一少年がデスノートを拾ったらこんな感じになるんだろうな、と新しい作品解釈としてとても胸が躍りました。
死神のリュークもサスペンスホラーのように描かれていて、終始鳥肌が立ちました。とにかくビジュアルが素晴らしいと思います。

ただし、原作通りかと言われたらまったくそんなことはないです。
設定、登場人物の名前を借りただけのまったくの別物です。
私の解釈では原作は月とLが知略で殴り合いをするお話だと思っていたのですが、これはそうではありません。
ライトはデスノートのことを女の子に軽率に話してしまったり、Lはワタリがいないだけで冷静さをすべて失ってしまうようなキャラクターになっています。
映像が魅力的で序盤の展開にぐっと惹かれただけに、この解釈の違いは少し残念でした。
あくまでスピンオフとしての別人の物語だったら、また違っていたのかなと思います。

この作品とにかくお金が潤沢に用意されていて、製作チームは自由に作ることができたんだなという印象です。
こういった作品にお金をかけることができるのは本当に素晴らしいことですし、羨ましいです…